これは、考えるまでもなく訪問販売業者(現在リフォーム会社になっているところ含む)です。
業者側から勝手に売り込みに来る場合、9割以上の確率で良い施工はしないと思って結構です。ちょっと屋根がめくれているのが見えましたので、とか、外壁にひびが入っているのが見えましたので、とかきっかけを作って話を始めますが、決して相談などしないように心がけてください。
ネットが普及する以前、今から20年ほど前に、土地開発で販売した築10年ほどの住宅地をマイクロバスで素人同然の営業マンを乗せ朝9時頃から夕方5時まで隅から隅までひたすらインターホンを鳴らす営業で利益を上げてきた業者が現在テレビCMを流すリフォーム業者に成長しています。自社職人ではなく、仕事の多さだけを売りに、下請けに発注する金額は凄く安く、とても利益を出せる金額ではなく、いや、しっかりと施工すれば赤字になる金額で発注するものだから、当然手抜きが当たり前の仕事ばかりしており、それでも素人には良いか悪いか判断などできず、今のようにネットなどなかったのでやりたい放題だったのを思い出します。この頃から外壁塗装の苦情の電話が消費者センターにくるようになり、塗装業界全体が悪徳業者のように言われた時代がありました。
それを払拭するために国内最大手の塗装団体である日本塗装工業会が戸建住宅の塗替えを推奨する”ペインテナンスキャンペーン”を塗装業界が比較的業務が手薄になる4月~11月に行うことにしました。2020年で第21回になります。私は第1回からこのキャンペーンに参加していましたが、第1回当時、戸建て住宅を専門に業務を行っている会員などほぼ皆無であり、得意先のゼネコンや不動産、工務店からの紹介があった場合に住宅の外壁塗装をしている、という塗装会社がほとんどでしたので、そんなに盛り上がってはいませんでした。ただ、あまりにも酷い施工をする業者が数多く存在していた為、塗装業界としてなんとかそういう悪徳業者を払拭できれば、という想いでキャンペーンに参加していた、という状況でした。ただ、それから20年ほど年月が経ち、日本塗装工業会も会員が数多く倒産、日本塗装工業会が仕事を斡旋してくれることはなく、会員でいる意味がないとして会費を払うのがばからしい、という理由で退会する業者が出てくるようになり、会員数減少を防ぐためなのか現在では、名前は出しませんが過去そういう事をしていた業者が会員になっております(そういう会社は日本塗装工業会の会員という箔が1番欲しいので)ので現在では日本塗装工業会の会員だからといってむやみに信用してはいけません。
20年前には”リフォーム会社”なんてありませんでした。建設会社、工務店、塗装会社、防水会社などが住宅の外壁塗装を行っておりましたが、その中で塗装会社、防水会社、小さい地元の建設会社や工務店が名前を変えてリフォーム業者として営業しています。自社施工など謳っておりますが、実はほぼ下請けに発注、という会社も存在しています。
この手の会社は非常に多くの利益を抜いて下請けに仕事を丸投げする傾向があります。もちろん全ての会社がそうではありませんが、お客様のために親身になって施工してくれる会社に出会う確率を考えた場合、私はお勧めできないとしか答えられません。
コメント